手・指・腕…しびれる原因はどこから?
しびれを感じ、その原因を探るときには、しびれのある部位より頭に近い部位を調べます。
たとえば上腕がしびれるという場合には、頚髄や脳神経に目星をつけて調べる、といった具合です。
手がしびれるという場合には、以下のような病気を疑います。
たとえば上腕がしびれるという場合には、頚髄や脳神経に目星をつけて調べる、といった具合です。
手がしびれるという場合には、以下のような病気を疑います。
整形外科・手外科で考えられる手がしびれる主な病気
スマホをさわると腕から指が痺れるのは肘部管症候群かも
スマホを操作するとき、多くの方は肘を曲げています。この姿勢で腕から手指(特に小指・薬指)にしびれが出る場合には、肘部管症候群という病気が疑われます。
名前をきいたことのないという方も多いかもしれませんが、末梢神経障害では頻度の高い病気です。
外傷、変形性関節症、尺骨神経脱臼、ガングリオンなどの腫瘍、こどもの頃の骨折による肘の変形、関節リウマチなどの疾患などによって尺骨神経が圧迫されたり、引き伸ばされたりすることで発症します。
名前をきいたことのないという方も多いかもしれませんが、末梢神経障害では頻度の高い病気です。
外傷、変形性関節症、尺骨神経脱臼、ガングリオンなどの腫瘍、こどもの頃の骨折による肘の変形、関節リウマチなどの疾患などによって尺骨神経が圧迫されたり、引き伸ばされたりすることで発症します。
このような症状はありませんか?
- 肘を曲げたときに腕から手指にかけてのしびれがある
- 指を曲げ伸ばしするのが難しい
- 箸や鉛筆をうまく使うことができない
- 手の筋肉の痩せ(手の甲の骨が浮いている)
- 肘の内側を叩くと指先のしびれが出る
親指から中指が痺れるのは手根管症候群かも
親指、人差し指、中指、薬指(薬指は親指側のみ)がしびれるという特徴的な症状を持つのが、手根管症候群という病気です。主に手の酷使を原因として、手首にある手根管内を通る正中神経が圧迫されて、このような症状をきたします。
またそのほか、妊娠や更年期など、女性ホルモンのバランスが変化するときも、発症のリスクを高めると言われています。
このような症状はありませんか?
- 親指~中指、薬指の親指側のしびれ
- 小指だけ症状がない
- 手を振る、指を曲げ伸ばしすることで症状が一時的に和らぐ
- 親指の付け根の筋肉の痩せ
- 親指と小指の先を触れ合わせることが難しい
- 手先を使った細かな作業の困難
朝起きると腕から手が痺れるのは頚椎症性神経根症かも
頚椎症性神経根症は、椎間板ヘルニアや骨棘形成などの頚椎の変性を原因として、椎間孔が狭くなり神経根が圧迫される病気です。
腕や手の痛み・しびれといった症状が、特に起床直後に現れやすい・強くなりやすい傾向にあります。
このような症状はありませんか?
- 起床時、腕から手にかけてが痛む、しびれる
- 顔を上に向けると痛み・しびれが強くなる
- 手を挙げると痛み・しびれが強くなる
- 握力が低下している
- 手に力が入りにくい
洗髪していると腕がしびれるのは胸郭出口症候群が原因かも
お風呂で頭を洗うときのように、肩関節を広げて手を挙げる姿勢をとると腕がしびれる、腕に力が入らないという場合に疑われるのが、「胸郭出口症候群」です。
首と胸のあいだには「胸郭出口」という通路がありますが、そこを通る神経が圧迫されることで症状が現れます。
このような症状はありませんか?
- お風呂で髪の毛を洗うとき
- 電車の吊り革に掴まるとき
- 高い位置で洗濯物を干すとき
- 野球などの投球時や投球後
手がしびれる、違和感のある方は当院へご相談ください
手のしびれは、どのようなときに、どのようなしびれが出るかによって、疑われる疾患をある程度絞ることができます。
ここまでにご紹介した疾患が原因となっているケースは決して少なくありません。
関節の変形などが進むと、元に戻すことは非常に困難となります。日常生活を送る中で「おかしいな」と感じたときには、その時点で大きな支障がない場合でも、お早めに当院にご相談ください。
ここまでにご紹介した疾患が原因となっているケースは決して少なくありません。
関節の変形などが進むと、元に戻すことは非常に困難となります。日常生活を送る中で「おかしいな」と感じたときには、その時点で大きな支障がない場合でも、お早めに当院にご相談ください。